高幡不動のお隣、百草園駅(もぐさえん)にて下車。
そして、季節ごとにたくさんの花が咲き乱れる京王百草園へと向かいます。
駅を出て横断歩道を渡ると、「百草園 150m先左折」の案内板。
案内板どおり、街並みを眺めながらブラブラと歩きます。
ほどなく歩くと、「百草園ここ左折、残り400m」の案内板。
案内板どおり、軽やかなステップで進みます。
しかし、そんな軽やかなステップも長くは続きません。
進めば進むほど、前進すればするほど、勾配がきつくなる坂道に苦しめられます。
それでも、ゼェ~ゼェ~言いつつ重い足取りにて進みます。
暫く進むと「百草園 もうひといき」の案内板。
もう一息?本当に?と思いながらも突当りを右折。
と、さらに急勾配な坂道が立ちはだかります。
一瞬ある考えが脳裏を過りますが、もう一息!と己を鼓舞して前進。
やがて「ようこそ京王百草園へ あと140m」の今までとは違う一際大きな案内板。
もう一息じゃなかったの?と思いながらも突当りを左折。
・・・・。
・・・・。
・・・・絶句。
今までのは坂道とは呼べない。
比較にもならない。
正真正銘、人を寄せ付けない圧倒的な急勾配。
何の試練?
そう思えるほどの急坂が眼前に広がります。
そんな光景を目の当たりにし、もう引き返そうか?と折れそうな心が顔を覗かせます。
しかし、この試練の先に一体何が?と思うと引き返すに引き返せません。
結局、這うようにして心臓破りの急坂を登り切り百草園へと到達。
そうして、息を切らせながら百草園入口に立ち、どこまでも続く石段を眺め一人思う。
何の試練?・・・・と。
無論。
ゼェ~ハ~ゼェ~ハ~言わせながら。