運転席に乗り込み、エンジンキーを差し込みいざエンジンスタート。
しかしながら、セルの回転音だけが儚くも響き渡るばかりで、一向にエンジンが始動しません。
セルの回転音だけが虚しく、寂しげに・・・・。
そんな状況ですね。
早速、いつもの手順に従い手際よくテスターを装着し、エンジン回転数検出の有無を確認。
ここで、テスターにてエンジン回転数が確認出来れば、エンジンスピードセンサ(クランク角センサ)は正常に働いていると判断出来ます。
そして、燃圧の確認。
更に、燃料ポンプへの電源確認と診断を進めて行くわけですね。
ところが、テスターの実測データによると、エンジン回転数が検出されていない模様ですね・・・・今回は。
それは即ち、エンジンスピードセンサの故障を意味しています。
本当?
というのも、W211でエンジン始動不良ときたら。
圧倒的に、燃料ポンプ故障と相場が決まってる・・・・と、言っても過言ではありません。
経験上。
テスターを疑うわけではありませんが、いまいち信用できません。
なので自分自身納得する為にも、もう少し深く診断を進めてみることに。
ところで、エンジン始動時、エンジンECUはエンジンスピードセンサからの情報(回転数)をインプット。
その情報が確かなら、エンジンECUはエンジン始動しても良いですよぉ~と、優しく許可。
優しく許可されると、燃料ポンプが一生懸命働く。
やがて燃圧が上昇し、めでたくエンジン始動・・・・そんな流れです。
この、優しく許可されてるか否か。
仮に許可されていれば、スピードセンサは正常。
否、許可されていなければ・・・・。
その判断は、燃料ポンプの電源を確認すれば一目瞭然。
電源来れば、優しく許可。
来なければ・・・・優しさが足りない。
結果、優しさが物凄く足りない。
以上の事から、エンジンスピードセンサ不良と判断。
無論、これ以上無いほどの優しさを持って懇切丁寧にセンサーを交換するも、帰って来た答えは・・・・。
それは、優しさとはほど遠い。
優しさとは無縁の。
そんな悲しげで歯がゆい答えが返ってきたことは、もはや、みなまで言うまでも。
・・・・・。